GD Freak!
事実に基づく思考のために

2019年 豊洲市場の7月のうなぎの価格の予測(2)

 GD Freak!編集部
 2019.04.17

 

 家庭で食される“うなぎの蒲焼”の将来の市場規模を予測する

   “うなぎの蒲焼”需要は今後どうなっていくのでしょうか。
   市場規模の予測は、様々な要因が相互に影響しあって、なかなかど正鵠を射ることは難しいわけですが、ここはざっくりと考えてみましょう。

   家計における“うなぎの蒲焼”の支出額は、可処分所得、家計にしめる食料品および食料品に対する“うなぎの蒲焼”の消費支出のシェア、年齢層別の1世帯当たりうなぎ蒲焼の消費額、世帯数などの動向によって、決定されるものと仮定します。

   上記の仮定の下で2025年まで予測すると、しばらく先までは、高齢層の需要に支えられ、この数年と同程度の水準が維持されると思われます。
   しかし、若者のうなぎ離れに何らかの有効な手を打たなければ、現在の高齢層のさらなる高齢化や人口減少の後には、急速な需要減の崖が待ち受けていることでしょう。

 うなぎのかば焼きの消費支出額の中期予測

   上記予測は、『家計調査』(総務省)及び『日本の世帯数の将来推計(全国推計)』(国立社会保障・人口問題研究所)を基に、消費者の財・サービスに対する選好性の変化、ライフステージの変化、世帯数の変化を織り込んでGDFreakが推計。

   また、向こう1年間(2019年3月~2020年2月)の需要を、過去10年間の月々の消費支出額動向から、単純に予測(時系列分析)すると、2019年はおおむね前年をやや下回るという結果になります(下記グラフ)。

 「二人以上世帯」の1世帯当たり消費支出額の12ケ月予測